▶︎ はじめて来られた方は 保育士を辞めたいと思ったら|5ステップの進め方 から読むと、
全体像がつかめます。
この記事の結論
面接で聞いてよいことは、思っているより多いです。勤務時間や職員体制はもちろん、有給や産休育休についても、聞き方さえ間違えなければ印象は下がりません。元採用担当・元園長の立場から、聞いておきたい質問と、質問以上に見られているポイントをお伝えします。
保育士の面接で聞いていい質問リスト
遠慮せず聞いてよい質問は、次のようなものです。
- 勤務時間(朝は何時から、遅番は何時までか)
- 園児の人数
- 職員はおおよそ何人体制か
- 行事の内容や頻度
これらは働くうえで欠かせない情報であり、聞かれて困る園はまずありません。
むしろ、こうした具体的な質問をしてくれる方の方が
「ちゃんと働くイメージを持って来てくれている」と好印象につながります。
制度の「あるかないか」ではなく、実績を聞く
ここまでの質問は、どの園でも答えてもらえます。
ただ、入ってから「思っていたのと違った」となりやすいのは、制度そのものではなく運用のほうです。
もう一歩だけ踏み込んだ聞き方を、2つご紹介します。
有給休暇は「取れますか」ではなく「取っている人はいますか」
「有給は取れますか」と聞くと、ほぼ確実に「取れます」と返ってきます。
制度としては、どの園にもあるからです。
2019年4月から、年10日以上の年次有給休暇が付与される職員に対して、
そのうち年5日を必ず取得させることが、会社側の義務になりました。
企業規模を問わず、すべての職場が対象です。
つまり「取れるかどうか」は、聞くまでもないことなのです。
知りたいのは、そこではないはずです。おすすめの聞き方は、こちらです。
「直近1年で、有給を5日以上取られている職員さんは、どのくらいいらっしゃいますか」
私が園長をしていた頃は、職員の入職日が一人ずつ違うので、有給が消えてしまいそうな方に個別に声をかけて、
申請してもらっていました。
きちんと管理している園なら、答えられる質問です。
逆にはっきり答えられない場合は、そこまで目が届いていない可能性があります。
産休・育休は「制度はありますか」ではなく「取られた方はいますか」
こちらも同じ構造です。制度そのものは、どの園にもあります。
あるかないかを聞いても、判断材料にはなりません。
「直近で、産休や育休を取られた方はいらっしゃいますか」
就業規則には書かれていないことが、その園の慣行として残っている場合があります。
実際に取った方がいるかどうかは、園の空気がいちばん表れる部分です。
聞き方には、少しだけコツがあります
どちらも、問い詰めるように聞こえてしまうと印象が変わります。
「長く働きたいと思っているので」と一言添えてから聞くと、自然に伝わります。
採用する側にいた立場から言うと、この質問をされて気を悪くしたことはありません。
むしろ、働き続けることを前提に考えてくれている方なのだと受け取っていました。
保育士の面接、質問より見られている第一印象
正直なところ、質問の内容以上に見られているのは、第一印象です。自然な笑顔があるかどうか。
子どもたちを相手にする仕事なので、優しい雰囲気を持っているかどうかは、
無意識のうちにかなり重視されます。
服装も同じです。スーツまでは求めていませんが、清潔感のある服装・髪型は大切なポイントです。
「きちんとしている」という印象は、そのまま「子どもたちを安心して任せられそう」という
印象につながります。
保育士の面接、採用担当としての本音
「朝イチの出勤ができない」「遅い時間の勤務が難しい」など、勤務時間に制限があると、
採用してもらいにくいのではと不安に思う方もいるかもしれません。
ですが正直な本音を言うと、保育士は慢性的に不足しているため、限られた時間であっても、
良い保育士さんであればぜひ採用したいというのが実情です。
条件面の制限を、必要以上に引け目に感じなくて大丈夫です。
保育士の面接で覚えておいてほしいこと
面接で園の中を案内してもらえないケースもあります。
その場合は、こちらから「園の様子を見学させていただけますか」と希望を伝えてみてください。
実際の子どもたちの表情を見ることは、園の雰囲気を知るうえで一番正直な指標になります。
この点は「保育士転職『良い園』の見分け方」でも詳しくお伝えしています。
まとめ|保育士の面接は自然体で臨む
質問リストを完璧に準備するよりも、自然な笑顔と、聞きたいことを素直に聞く姿勢の方が、
ずっと相手に伝わります。園見学の前に「保育士の転職エージェントは何をしてくれる?」を
読んでおくと、見学の段取り自体をエージェントに任せることもできると分かり、
気持ちが少し楽になるかもしれません。
「今の環境を変える」という選択肢について、もう少し広く知りたい方は
「保育士を辞めたい≠保育が嫌い|環境を変えて知ったこと」もご覧ください。
面接で向き合う「採用側」が何を考えているのかは、
保育士エージェントの手数料、園はいくら払っている?にも書いています。
相手の視点を知っておくと、面接は少し怖くなくなります。
