▶︎ はじめて来られた方は 保育士を辞めたいと思ったら|5ステップの進め方 から読むと、
全体像がつかめます。
この記事の結論
求人票だけでは、園の中身は分かりません。
見学や面接のときに「見るべき場所」さえ知っていれば、危ない園はある程度見抜けます。
元採用担当・元園長の視点から、そのポイントをお伝えします。
私は本社勤務時代に採用の仕事に携わり、面接で多くの園を見てきました。
施設長として、現場から園を見てきた経験もあります。
この記事では、両方の立場から見えた「危ない園」と「良い園」のサイン、
そして見学・面接で実際に確認してほしいポイントをお伝えします。
保育士転職で避けたい園のサイン①人手不足の慢性化
常に職員同士がトラブルを抱え、常に人手が足りない。
これは、採用担当として複数の園を見てきた中で、いちばん多く感じたパターンです。
職員を補充しても、すぐに辞めてしまう。
足りない状態が続くと、働いている職員はさらにイライラし、悪循環に陥ります。
余裕のない園では、園児の気持ちも不安定になりがちです。
落ち着きがなかったり、よく泣いたり——
子どもの様子は、園の内側をそのまま映す鏡だと感じました。
「常に求人が出ている」だけでは判断しないで
ここで、誤解しないでほしいことがあります。
「いつも求人を出している園」=「危ない園」ではありません。
保育士の人数は、園児さんの年齢や人数によって配置基準が決まっています。
そして保育士は結婚・妊娠での退職、産休や育休、お子さんの急な体調不良による休みなど、
入れ替わりが起きやすい仕事です。
人数が足りている園でも、良い人材に出会えればいつでも採用したい——
そう考えて、常に求人をかけている園はたくさんあります。
大事なのは「求人が出ているかどうか」ではなく、
次にお伝えする、園の中の様子そのものです。
保育士転職で避けたい園のサイン②良い先生が辞める園
不思議なことに、トラブルの原因になっている職員本人は、ほとんど辞めません。
辞めていくのは、むしろ周りで支えていた「良い先生」の方です。
まれに、原因となる職員が別の園へ異動になるケースもありましたが、
異動先でも同じようにトラブルを起こしてしまう——そんな話も耳にしました。
逆に、トラブル報告が少ない園は、職員同士が円満で、協力し合えている園でした。
「何もない」ということ自体が、実はいちばん分かりやすいプラスのサインです。
小規模保育園ならではの注意点
小規模保育園は、職員の人数も数人と少なめです。
だからこそ、一度人間関係が崩れてしまうと、なかなか修復が難しいという側面があります。
少人数で行事に追われず、子どもとじっくり向き合える——
それは小規模園ならではの魅力ですが、同時に、人間関係の距離が近い分のリスクでもあるのです。
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保育園見学で見るべき子どもの表情
では、これから見学や面接に行くとき、何を見ればいいのでしょうか。
正直にお伝えすると、職員の対応だけでは、園の実態は分かりません。
外部の人間が来れば、誰でも一時的に感じよく振る舞えるからです。
でも、子どもは取り繕えません。
子どもたちが笑顔でのびのびと過ごしている様子があれば、それは大きなプラスのサインです。
見学中は、職員の説明を聞きながらも、視線は子どもたちの表情や声、動きに向けてみてください。
もう一つ、知っておいてほしいことがあります。
面接だけで、園の中を案内してもらえないケースも少なくありません。
その場合は、遠慮せずに
「園の様子を見せていただけますか」と、こちらから希望を伝えてみてください。
それだけで、見えてくるものが大きく変わります。
良い園を自分ひとりで見抜く限界
ここまでお伝えしてきたサインは、どれも見学や面接という限られた時間の中で気づけるものです。
でも実際には、一度の見学だけで園の内情をすべて知ることはできません。
働いている職員だけが知っている雰囲気、求人票には載らない離職率、
そうした情報は、外からはなかなか見えてこないものです。
だからこそ、転職エージェントを通じて、園の内情に詳しい担当者に話を聞くのも一つの方法です。
非公開の求人情報や、実際にそこで働いていた人の声を教えてもらえることもあります。
一人で抱え込まず、情報を集める手段を増やしておくこと。
それも、環境を変える一歩を後悔しないための、大切な準備です。
まとめ|保育士転職「良い園」の見分け方は子どもの表情
危ない園には、共通するサインがあります。
・職員が定着せず、人手不足が慢性化している
・トラブルの原因になる職員より、良い先生の方が辞めていく
・小規模園ほど、人間関係の崩壊が致命傷になりやすい
そして、いちばん確かな見抜き方は、子どもの表情を見ることです。
大人は取り繕えても、子どもは取り繕えません。
「園の様子を見せてください」——
その一言を伝える勇気が、あなたに合う園を見つける第一歩になります。
※この記事は、私自身の経験にもとづく一つの視点です。
園によって状況はさまざまです。あなた自身の目で、じっくり確かめてくださいね。
