▶︎ はじめて来られた方は 保育士を辞めたいと思ったら|5ステップの進め方 から読むと、
全体像がつかめます。
この記事の結論
「独り身で辞めて、生活できるの?」という問いに、正直にお答えします。
結論は、辞める前の3年間で地道にお金の準備をしたことが、今の生活を支えているということです。
貯蓄型保険を解約し、NISA・iDeCoに切り替えたリアルな準備プロセスを綴っています。
「独り身で辞めて、生活できるの?」に、正直に答えます
「辞めたい」と口にすると、決まって聞かれることがありました。
「でも生活はどうするの?」と。特に私は独り身で、支えてくれるパートナーもいません。
辞めるという選択は、誰かと分かち合えるものではなく、
すべて自分の生活は自分で守っていく前提の上に成り立っていました。
だからこそ、勢いで辞めたわけではありません。
辞めると決める前の3年間、私は静かにお金の準備を進めていました。
「お得なはず」だったことが、実は違っていた
もともと節約と貯金は、私にとって趣味のようなものでした。
定額貯金をコツコツ続け、勧められるがまま高額な終身保険にも数件加入していました。
「これは将来の備えになる、賢い選択だ」と、疑うこともなく信じていました。
その考えが変わったのは、コロナ禍のことです。
知人に勧められて、無料で見られるYouTubeでお金の基本的な考え方を学ぶようになりました。
そこで初めて、自分が「正解」だと思ってやってきたことが、実はそうではなかったと気づかされたのです。
貯蓄型保険を手放し、NISA・iDeCoへ
学びながら出した結論は、加入していた貯蓄型保険を見直すことでした。
3本を解約し、50万円以上の元本割れも経験しました。
正直、勇気のいる決断でした。それでも、そのお金をつみたてNISAとiDeCoに切り替えました。
一番効果があったのは、固定費の見直しでした
まず取り組んだのは、家計簿を抜けもれなく付けて、自分がどこにどれくらいお金を使っているのかを「見える化」することでした。使ったつもりのなかった支出まで見えてくると、「満足度を下げずに削れるもの」が自然とわかってきます。
NISAやiDeCoへの切り替えよりも、正直、一番効果を実感したのは固定費の見直しでした。
- スマホ代:大手キャリアから格安SIMへ。ソフトバンク(約9,000円/月)→LINEMO→日本通信SIMと乗り換え、現在は約650円/月に。年間にすると約10万円の削減です。
- 電気代:新電力(楽天でんき)に切り替えてポイント還元に惹かれましたが、比較してみると旧電力(九州電力)の方が安いことに気づき、2024年に旧電力へ。4ヶ月の比較で8,682円安くなりました。
- 保険:あれもこれもと特約をつけた「モリモリプラン」の生命保険を、掛け捨てのみに。月7,000円ほどだった保険料が、月1,600円まで下がりました。あわせて賃貸の火災保険も見直し、年5,300円の削減になりました。
一つひとつは小さな見直しでも、積み重なると月におおよそ5万円のゆとりが生まれました。
そのお金はそのままNISAでのオルカン(全世界株式インデックスファンド)積み立てにまわしました。
地味な作業ですが、実はここが一番効いた部分だったと思っています。
結果として、NISAを始めた時期の株価の伸びにも助けられ、
これまでの貯蓄型保険よりもはるかに良い成績になっています。
もちろん、これは相場という運の要素も大きいので、誰にでも同じ結果が約束されているわけではありません。
それでも、「知らなかったこと」に気づけたこと自体が、私にとって一番の収穫でした。
成長投資枠は高配当株投資に|配当金が生活費の柱に
新NISAが始まる前、約5年前から特定口座で米国株と日本株の高配当株を保有していました。
新NISAが始まってからは、これを少しずつ成長投資枠に植え替えています。
今では、毎月の家賃・光熱費・通信費は、この配当金でまかなえるようになりました。
「積み立てながら、同時に配当という形で今の生活も支えてもらう」という感覚が、独り身で辞める決断を
するうえでの安心材料になりました。
辞めてから気づいた、もうひとつの変化
一番ストレスだった仕事を辞めて、気づいたことがあります。
働いていた頃は、甘いものやジャンクフードが無性に食べたくなり、食べても食べても満足感がありませんでした。
めまいや腹痛といった不調も常にあり、体調が良い日なんてほとんどなく、通院や薬代もかさんでいました。
ストレス発散のための買い物も、なかなかやめられませんでした。
辞めてからは、同じように甘いものを食べたくなる日はありますが、ほどほどで満足できるようになりました。
体調を崩すこともほとんどなくなり、通院もほぼしなくなりました。欲しいものもなくなり、
自然と買い物も減りました。
節約のために我慢したわけではないのに、支出そのものが減っていく。ストレスが減ったことで、
生活全体が良い循環に変わったと感じています。
準備は、辞める勇気そのものだった
3年という時間は、決して短くありません。
でも、この期間があったからこそ、「辞める」という選択が、無謀な賭けではなく、
自分で選び取った決断になりました。
独り身だから、パートナーがいないから、と諦める必要はないと思っています。
時間はかかっても、自分のペースでお金の土台を整えていくことはできます。
私自身、施設長として現場に立ちながら、この準備を続けていました。
辞めるべきか続けるべきかで揺れていた頃の話は辞める?続ける?40代保育士の心の葛藤でも綴っています。
お金の準備と並行して、環境を変えるという選択肢そのものについては
「保育士を辞めたい≠保育が嫌い|環境を変えて知ったこと」にまとめています。
お金の目処が立ったら、次に考えるのは伝えるタイミングです。
退職届はいつ出す?就業規則と法律の違いも参考にしてください。
